Monday, December 10, 2012

日本のお正月の食文化


    日本人にとって、お正月は一番重要な日でしょう。新しい年が始まる事にはいい意味がたくさんあります。いい年になるように、皆お正月に向かって、色々な準備をします。その準備の一つはおせち料理とお雑煮(ぞうに)を作る事です。おせち料理とお雑煮は一月一日に食べる特別(とくべつ)な食べ物です。色々な食べ物がたくさんあって、何日間もかけて作ります。おせち料理とお雑煮は美味しいだけではなく、それぞれお正月についての大切な意味や歴史もあるます。お正月の食文化はこの祝日(しゅくじつ)[1]の大切さを(みと)[2]めます。

 まず、第一におせち料理の入れ物です。おせち料理のお弁当箱(べんとうばこ)は「重箱(じゅうばこ)」と言い、たいてい四だんあります。いいことがたくさん(かさ)なると言う意味があり、お正月にいい年になるように願います。もちろん、一つずつのだんに入れる食べ物は色や味をよく考えてどのだんに入れるかを決めます。

 次に、第二におせち料理の伝統的な食べ物のことについてです。それぞれ、新年についての大切な意味があります。例えば、お煮染(にし)めは()てある野菜(やさい)で、使う野菜は特別な意味があります。よく使う野菜はごぼう[3]とレンコン[4]です。ごぼうは長細(ながほそ)[5]頑丈(がんじょう)[6]で、根気(こんき)[7]を形取っています。そして、レンコンはたくさん(あな)[8]が開いていて、先[9]がよく見えると言われています。

 もう一つよく食べるおせち料理は黒豆です。黒豆は(あま)くて、豆がつるつるしていて、とてもきれいです。とても美味しいですが、作るのは時間がとてもかかります。豆を水につけておいてから、また二日間ぐらい弱火(よわび)()ます。黒豆の意味は、この作る過程(かてい)[10]にも似ていて、精進(しょうじん)[11]健康(けんこう)[12]を願う物です。

 お正月に食べるえびも面白い意味があります。えびは背中(せなか)[13]()がって[14]いて、年を取った人見たいので、長生(ながいき)きをするために食べます。そして、えびの赤と白の色は日本の国旗(こっき)[15]の色で、お正月の紅白(こうはく)[16]にあいます。

伊達巻(だてまき)きと言う卵焼(たまごや)きもおせち料理によく作ります。さとう[17]とだし[18]味付(あじづけ)[19]してあり、うすく[20]卵を焼き[21]ながら、丸太(まるた)の形に丸めます。切ると、中の(そう)[22]が見えて、昔の巻物(まきもの)のように見えます。昔と現在(げんざい)[23]学力(がくりょく)[24]知恵(ちえ)[25]を合わせ、次の年にも日本の(ゆたか)[26]の文化を育て続ける(つづ)と言う意味があります。

 もっとたくさんお正月の食べ物はありますが、最後は(かず)の子の意味です。数の子は(かど)と言う魚の卵です。一つの鰊には卵が一千万もあり、子孫(しそん)[27]がたくさんできるために食べます。最近日本は少子化で(こま)っていますが、お正月にもっと数の子を食べた方がいいのでしょうか。

 さらに、第三にお雑煮(ぞうに)についてです。お雑煮には長い歴史があり、日本の正月にとってとても大切で、日本の文化がよく分かる食べ物です。お雑煮はおもちが入っているスープです。おせち料理を食べる前に一番最初に食べます。この伝統は侍時代(さむらいじだい)の時から続いています。昔は、お雑煮はどのお祝いにも、「強運(きょううん)[28]」のために最初に食べていました。そのうち、お正月にも、いい年になるようにお雑煮を食べるようになりました。

 お雑煮に入れるおもちにも歴史があります。形と食べ方は地域(ちいき)によって違います。関東では、四角のやきもち[29]を入れますが、関西では(まる)い、煮てあるおもちを入れます。日本の歴史によると、西の地域は東の地域より人口が少なかったので、時間をかけて一つずつ手で丸めて作る事ができました。でも、人口が多いと、丸める時間がなく、一度に大きい四角を小さく切りました。この方が効率的(こうりつてき)[30]でした。今でも、東京は四角いもちで、京都は丸いもちを食べます。

 お雑煮は、地域によって、味付けや入れる物が違います。例えば、関東では醤油(しょうゆ)とだしで汁を作って、鳥肉や小松菜(こまつな)[31]を入れます。関西では、だしだけを使り、クリアな、うすい味のお雑煮ができます。京都は全然違い、白味噌(しろみそ)を入れるので、どろどろしています。もっと甘くて、味がこいです。北の方のあたりでは、山でとれる野菜やキノコ[32]を入れます。そして北海道は、海の近くなので、魚がよくお雑煮に入っています。地域によってとても違いますから、それぞれの収穫(しゅうかく)[33]や文化が知る事ができます。

 お正月の食べ物は面白い意味や歴史が色々あります。お正月の食文化を勉強すると、日本の文化がもっと分かります。そして、どうしてお正月が重要な日かもよく分かります。お正月の食べ物は全部、いい年になるように作って食べます。時間をかけて意味もよく考えてあり、お正月は本当に大事だと伝えられています。そして、日本人はどういう特徴(とくちょう)[34](おも)んじる[35]のか分かります。新年の大切さを知っていても、おせち料理やお雑煮の歴史と意味について調べるともっと理解(りかい)[36]ができます。日本のお正月の食文化は一月一日の大切さを意味します。どの国の食文化についても、食べ物で国の文化について色々知る事ができます。新しい国に旅行や留学をして国の文化を勉強する時は、言語の他に、食文化を勉強するべきだと思います。










[1] しゅくじつ=holiday
[2] 認める=to recognize, to appreciate
[3] ごぼう=burdock root
[4] レンコン=lotus root
[5] ながほそい=long and thin
[6] がんじょう=sturdy
[7] こんき=patience
[8] あな=hole
[9] せん=future
[10] かてい=process
[11] しょうじん=diligence, devotion
[12] けんこう=health
[13] せなか=back
[14] まがる=to bend
[15] こっき=national flag
[16] こうはく=celebration
[17] さとう=sugar
[18] だし=soup stock made from fish
[19] あじつけ=seasoning
[20] うすく=thinly
[21] まく=to roll
[22] そう=layer
[23] げんざい=current, present
[24] がくりょく=knowledge
[25] ちえ=wisdom
[26] ゆたか=plentiful, rich
[27] しそん=offspring
[28] きょううん=good luck
[29] やきもち=roasted mochi
[30] こうりつてき=efficient
[31] こまつな=type of green, skinny, leafy vegetable
[32] きのこ=mushroom
[33] しゅうかく=harvest
[34] とくちょう=characteristic
[35] おもんじる=to respect, honor
[36] りかい=understanding

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